ヘルプマークを知っていますか?
妊婦さんがよくカバンにつけている「マタニティマーク」は全国的に、多くの人に認知されています。
では、「ヘルプマーク」はご存知ですか?
『外見では判断ができない障がい』を持っている人の為に作られたマークなんですが、まだまだ知らないが多いマークなんです。
この記事では、ヘルプマークの使い方と入手方法をまとめました。
ヘルプマークの存在を1人でも多くの人に知ってもらえると嬉しいです。
目次
「ヘルプマーク」とは
義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成したマークです。ー東京都福祉保健局より引用
外見からでは判断ができない障がいにより介助・援助が必要な場合がある”しるし”です。
ヘルプマークはどんな人が使うの?
ヘルプマークの対象者は、義足や人工関節を使用している人、内部障害や難病の人、妊娠初期の人など、援助や配慮を必要としていることが外見からはわからない人たちです。
- 義足や人工関節を使用している人
- 内部障害や難病の人
- 妊娠初期の人
ヘルプマークは何に使うの?
災害時や日常生活で困った際・緊急時に提示することで、目に見えない障害があることを周囲にすばやく伝えることができます。
また、「ヘルプマークを持っている」というのは本人の安心材料にもなり、外出時の不安を減らすことができます。
ヘルプマークはどこでもらえるの?入手方法は?
ヘルプマークは自治体で無料で配布されています。
東京周辺の県だけかと思っていましたが、徐々に全国的に広がってきているようで、私が住む岡山県でも2018年7月2日から配布が開始されました。
しかも、東京都ではすでに駅やバスの営業所、一部の病院でも入手ができるようですね。
「中々役所にいく時間がとれない」という方でも入手しやすいのはとてもいい傾向だと思います。
私は市役所の福祉課で受け取ることができました。
希望者につき1個を原則としているそうです。
簡単な書類を書くだけで手軽に入手することができますよ。
(本当は2個くらい欲しかったんですが、やはり複数貰うことはできないようです。)
しかし無料配布されるヘルプカードはかなり簡易的なものです。(正直ショボイです)
実は、私は役所で配布されていることを知らなかったので、「のびパス/ヘルプマーク」という商品を先にネットで購入していました。
こちらは有料ですが、パスケースになっているので障害のことや対応方法のことを書いたヘルプカードを入れたり、ICカードを入れておくことができます。
緊急時にこのパスケースを見せるだけで周囲に障害があることを知らせることができるので、とても実用的だなと思いました。
カラビナを使用しているので取り付けが容易であり、約80cm伸びるリールも付いています。
また、反射素材を使用しているので夜間の防犯・交通安全対策にもなるので購入してよかったと思います。
こめ田
「のびパス/ヘルプマーク」の使い方
「のびパス/ヘルプマーク」はパスケースになっているので、中にヘルプカードと呼ばれるカードを入れることができるようになっています。
ヘルプカードにはどんな障がいを持っているのか、どんな介助が必要か、緊急連絡先などを書く欄があるので書きましょう。
緊急時に誰が読んでもすぐにわかるように、簡潔で、かつ明瞭である内容にしましょう。
ヘルプカードは各自治体でも配布されています。名刺型や二つ折り型、折りたたみ型から自分に合ったものを使用しましょう。(自分でネットから印刷することもできます)
個人情報の漏洩防止のために、二つ折りか折りたたみのタイプを選ぶといいと思います。
まだまだヘルプマークの認知度は低い
2012年に東京都が作成したヘルプマークですが、残念ながらまだまだ認知度が低いのが現状です。
ヘルプマークを持っていても高齢者から「席を譲れ」、「そんなマークは知らない若いんだから年寄りに譲れ」と迫られたという話も聞きます。
似たようなものとして『見えない障害バッジ』というものが全国で広がりましたが、ヘルプカードの利点としてはよく目立つことがあげられています。
NHK『あさイチ』で[ヘルプマークと見えない障がい]の特集が放送されました
2018年7月11日放送のNHK『あさイチ』で『ヘルプマークと見えない障がい』についての特集が放送されました。
参考 知っておきたい!ヘルプマークと見えない障害NHKあさイチこれをキッカケにヘルプマークの認知度が高まり、見えない障がいについての理解が深まってくれると嬉しいですね。
ヘルプマークが悪用される可能性も
ヘルプマークの認知度が高まってくると心配になってくるのが、「ヘルプマークを悪用する人たち」です。
ヘルプマークは健康な人でも手軽に入手できてしまうので、悪用されてしまう可能性があるんです。
認知度の高い「マタニティマーク」では既に悪用されるトラブルが起きていて、
妊娠していない人がマークを付けて周囲にムダな気を遣わせたりと一部で問題になっています。
「マタニティマークはトラブルのもとになるので必要ない」「廃止すべき」といった意見も出ているようですね。
『見えない障がい』は見た目で判断できません。認知度が高まってくるほど、悪用される可能性は高いと思っています。
マーク自体が広く知れ渡ることは非常に嬉しいのですが、悪評が高まることで、
ヘルプマーク=悪いイメージ
になってしまわないか少し心配ですね。
まとめ:ヘルプカードを持っている人がいたら
「見えない障がい」は見た目では本当に判断ができません。
ヘルプマークが認知されていくことで、「外見からでは判断ができない障がいにより介助や援助が必要な方」が暮らしやすい社会になるのではと期待しています。
ヘルプマークを持っている人がいた場合は、まずどのような障がいなのか、その対処方法は何かを理解するところから始めてみましょう。
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